日本語の奥深さを再発見!漢字って本当に書けなくていいの?
「スマホで変換すればいいし、漢字なんて書けなくても生きていける!」
そんな声が聞こえてきそうなデジタル時代。確かに、私たちは日々進化するテクノロジーの恩恵を受け、手軽に文字を扱うことができるようになりました。
しかし、ちょっと待って!
日本語の根幹を成す「漢字」。その深淵に触れることなく、本当に日本語と向き合っていると言えるのでしょうか?
今回は、日本語研究の権威である金田一秀穂先生をはじめ、様々な意見を交えながら、 「漢字を書く」ということの意義 について改めて考えていきます。
漢字を書く力は衰退している!?
街行く人々に突撃インタビュー!
「携帯」や「渋谷」といった身近な漢字ですら、正確に書ける人はごくわずかという衝撃の事実が明らかに。
「スマホで入力すればいいから」「書く機会がない」
そんな言葉が聞こえてくる一方で、ラッパーのGOMESSさんは、
「歌詞を書く時は、手で書くとやっぱり違う」
と、手書きの重要性を訴えます。
デジタルネイティブ世代にとっては、漢字を書くこと自体がハードルが高いと感じている人も多いのかもしれません。
漢字は書けた方が良い?様々な意見が交錯!
「漢字は日本語の分析的な思考を支える重要な要素。覚えるためには、書いた方が良い」
と、金田一先生は力説します。
一方で、
「読めて意味が理解できれば十分」「デジタル社会では、漢字を書く力は必要ない」
という意見も根強く存在します。
漢字を書くことと、高度な知的能力は本当に関係があるのでしょうか?
漢字を書くことのメリットとは?
漢字を書くことには、以下のようなメリットがあると考えられています。
- 記憶への定着:視覚と手の動きを連動させることで、漢字の形状や意味をより深く記憶に刻むことができます。
- 表現力の向上:漢字には、音読み、訓読み、様々な意味やニュアンスが存在します。漢字を理解することで、より豊かで深みのある日本語を操ることができるようになります。
- 脳の活性化:漢字を書くという行為は、脳の様々な領域を刺激し、活性化させると言われています。
書き順や止めハネは本当に必要?
「書き順が違う!」「止めハネがなっていない!」
学生時代、テストで真っ赤な文字で添削された経験はありませんか?
しかし、金田一先生は、
「書き順や止めハネに厳密なルールはない」
と断言します。
確かに、書き順にとらわれすぎて、漢字を書くこと自体が嫌になってしまっては本末転倒です。
漢字とどう向き合っていくべきか?
デジタル化が進む現代において、漢字を手書きする機会は減っているかもしれません。
しかし、だからといって漢字から完全に離れてしまうことは、日本語の豊かな表現力や文化を失ってしまうことにも繋がりかねません。
大切なのは、「漢字を書く」という行為を通して、日本語の奥深さや美しさに触れること なのではないでしょうか?
日常生活の中で、メモを取ったり、手紙を書いたりする際に、意識して漢字を使ってみることから始めてみてはいかがでしょうか?
デジタルツールを有効活用しながらも、手書きの温かみや味わいを再認識することで、より一層、日本語の魅力を感じることができるはずです。