ヤフコメ民が語る!コメント欄の功罪とネット社会の未来とは?
~携帯電話番号登録必須化で何が変わった?専門家も交えて徹底議論!~
2022年11月15日、インターネットニュースの巨大プラットフォームであるYahoo!ニュースのコメント欄「ヤフコメ」に激震が走った。長年、誹謗中傷の温床と指摘され続けてきたヤフコメが、携帯電話番号の登録を必須化したのだ。
この大胆な施策は、コメント欄の健全化、ひいてはより良いインターネット社会の実現に向けた大きな一歩となるのだろうか?
今回は、ジャーナリズム、ヤフコメ、そして人間の深層心理に精通した専門家集団が、この歴史的転換点について白熱議論を繰り広げる!
携帯電話番号登録必須化で何が起きた?
ヤフコメといえば、日々飛び交うユーザーによる「生の声」が魅力の一つだった。しかし、その裏では、心ない誹謗中傷や悪質な書き込みが後を絶たず、社会問題として度々取り上げられてきた。
そこで導入されたのが、今回の携帯電話番号登録必須化というわけだ。
「実際に効果のほどは?」「コメント欄の雰囲気は変わった?」
ジャーナリストとして数々のオンラインニュースを手掛けてきた小倉氏は、今回の施策による変化を肌で感じているという。
「まだ数日ですが、全体的なコメント数は減少傾向にありますね。特に顕著なのは、いわゆる“炎上目的”の記事へのコメントが減ったこと。アンチの多い芸能人やYouTuberに関する記事でも、以前のような過熱したコメントは見られなくなりました」
この変化は、多くのユーザーにとっても実感があるようだ。
元ヘビーユーザーが語る!ヤフコメ中毒のリアル
2年前まで、ほぼ毎日ヤフコメに投稿していたという吉田さんは、今回の施策を「いい傾向」と評価する。
「誹謗中傷の書き込みは減るでしょう。書き込む側にも、心理的な抑制が働くのだと思います」
一方で、吉田さん自身は今回の施策を機に、ヤフコメから距離を置くようになったという。
「正直、以前の自分はヤフコメ中毒のような状態でした。パソコンを開けば、まずニュースをチェックし、コメント欄を開いてしまう。毎日それがルーティンになっていたんです」
吉田さんは、当時の自分を振り返りながら、こう語る。
「今思えば、日々の不満をぶつけるためのツールとして、ヤフコメを利用していたのかもしれません。もちろん、全てが批判的なコメントというわけではありませんでしたが、反発心から否定的な意見が多くなりがちでしたね」
吉田さんのように、ヤフコメに熱中するあまり、冷静さを欠いてしまうユーザーは少なくない。匿名性の高いコメント欄では、普段は表に出さないような感情が噴出しやすいのかもしれない。
ヤフコメは「言論空間」となり得るのか?
「誹謗中傷は許される行為ではありません。しかし、だからといって、コメント欄を全て否定するべきではないでしょう」
そう語るのは、長年ニュース番組の制作に携わってきた平石氏だ。
「コメント欄には、テレビや新聞では伝えきれない、人々の“生の声”があふれています。ニュースに対する熱量、そしてどんな意見が多いのかといった温度感は、コメント欄でしか得られない貴重な情報です」
確かに、ヤフコメは時に、社会の深層心理を映し出す鏡となることがある。政治、経済、事件、芸能など、あらゆるニュースに対する多様な意見が飛び交い、活発な議論が展開されることもある。
しかし、その一方で、根拠のない誹謗中傷や、感情的な罵詈雑言が飛び交うのもまた、ヤフコメの現実だ。
「ヤフコメは、言論空間として機能していると言えるのでしょうか?」
この問いに対する答えは、まだ出ていない。
私たちが目指すべきインターネット社会とは?
携帯電話番号登録必須化は、ヤフコメにとって、そしてインターネット社会全体にとって、大きな転換点となるだろう。
誹謗中傷を減らし、より健全な言論空間を築くためには、私たち一人ひとりの意識改革が必要不可欠だ。
匿名性の影に隠れて、心ない言葉を投げつけるのではなく、顔の見えない相手にも敬意を払い、建設的な議論を心がけたい。
ヤフコメの未来は、そしてインターネット社会の未来は、私たちの手の中にあるのだ。